日本は臭いものにふたをする、という考えしかないのだろうなと感じてしまいます。

普通、病院に入院するというとどんな時でしょう? 怪我とか病気の時くらいしか入院ってしないですよね。大けがしたって、三か月もあれば退院できることが大半ではないでしょうか。ところがどっこい。精神科に入院している患者さんは、毎年35万人ほどいます。そしてそのうちの半分程度の患者さんは、一年以上入院している人たちです。通常の感覚だと、ありえない話ですよね。その「ありえない」がありえているのが、精神科なんです。

ちなみに、一年間の間に病院に入院している患者さんは、全科合わせて毎年だいたい130万人くらいみたいです。全部の科を合わせてです。つまり、その三割近くを精神科が占めているんです。多すぎますよね。そしてその半分が一年以上の長期入院の患者さん。この現状を、どう思いますか?

しかし、この状態を作っているのが結局は私たちだというのが、一番辛い話になってくるわけです。精神科従事者には有名な言葉でしょうが、これは社会的入院と呼ばれます。社会的入院とは要するに、医学的には入院の必要がないのに、社会的な理由によって退院が出来ず入院が余儀なくされている状態のことを指します。

退院するためにはどうしても、退院するための場所が必要になります。退院という話が出るくらいのレベルの患者さんになれば、精神科の患者さんといえど、基本的に問題はありません。が、「社会」はそのようには見てくれません。自分の家の近くにキチガイが住むなんて嫌だ、うちの近くには来るな、と。そういう話になってしまうわけです。

社会どころか、家族だって嫌がる人たちがいるくらいのレベルなんです。身元を引き受けてくれる人がいないとか、おかしくなった家族には近寄りたくないだとか。実際、年に一度も面会に来てくれない方だっていますし、医療費をずっと払ってくれない家族もいますし、そもそも患者さんを残して連絡先も教えずに、勝手に引っ越していった家族さえいました。

家族でさえそうなのだから、社会が患者さんをどう見るかなんて、もっと酷いに決まっています。けれど、そんなことをいう私だって、近くに精神病の方が住むとなったらきっと「えっ」ってなってしまうと思います。家族も、社会も、そして私も。もっと、みんながみんなに優しくなれたらいいのになと思います。私は薬剤師として働いていますが、せめて自分のところに来られる患者さんには優しい対応を心がけようと思います。

ちなみに私は都会暮らしに疲れ、地方に移住して薬剤師をしています。地方は空気もおいしいし、自然は多いし、人も暖かいし、いいことづくしですよ!だからこそ、こんな考え方をするようになったのかもしれません。私が地方で薬剤師をしようと思った時に参考にしたサイトがこちらです
http://薬剤地求人地方.net